山間の夕闇は早い。
楽しい筈の旅先で感じる旅愁とは、
♪・・・どこか遠くへ行きたい〜♪
さて、秋めいて、旅心をくすぐられる季節・・・になりましたね。
銘木のクロマツを右手に見て、参道を進むと美しい山門が現れます。
いつの間にか、家々の小さな灯りが遠くの方まで繋がり始めた。
つい今しがたまで、誰かの話し声が聞かれていたと思ったのに
振り返ると誰も居なくて、粉砂利を踏みしめる靴音だけがついて来る。
きっとあれは、水路の音だったのかも知れない・・・
先ほどまでの心地よかった風が、肩を冷やして過ぎ去って行った。
あぁ、ストールを持ってくるのだった。
はやく、家に帰ろう。
家庭の温もりを求めるが故の、人恋しさから生まれるのでしょうか。
永 六輔さん作詞の、“遠くへ行きたい”有名な曲ですよね。
短い歌詞の中に、そんな切なさが淡々と謳われているのを思い出しました。
本日紹介致しますのは、、、、、人里離れた山奥の古寺
・・・ではなく、実は、都会の閑静な佇まいの住宅地にある古寺であります。
奥に見えるのが本堂、境内左手には、端整な三重の塔がありました。
・・・忘れていたわね、こんな優しい笑顔・・・